高齢期における社会保障に関する意識等調査
厚労省は2009年8月5日、ホームページで「平成18年高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書」を公表しました。
それによると、老後の生活といった場合、どういう生活を思い浮かべるか?については、「年金を受給するようになった生活」が最も多く54.3%、次いで「老化に伴い体の自由がきかなくなった生活」が26.3%、「仕事から引退したり、仕事を人に任せるようになった生活」が24.0%、「子どもが結婚したり独立した後の生活」が21.2%となっている。
老後において不安に感じるものは「健康の問題」の割合が最も多く47.4%、次いで「生活費の問題」が33.3%となっている。年齢階級別にみると、若い世代においては「生活費の問題」の割合が多くなっているのに対し、高年齢層では「健康の問題」の割合が多くなっている。
就労希望年齢の質問、何歳まで働きたいかについては、「65歳まで」とする者の割合が26.8%、「60歳まで」とする者が22.3%、「70歳まで」とする者が16.4%となっている。
老後の生計を支える手段として最も頼りにする(1番目に頼りにする)収入源は、「公的年金による収入」の割合が最も多く64.3%、次いで「本人や配偶者の就労による収入」が15.2%となっている。
年齢階級別にみると、高年齢層では「公的年金による収入」が約8割近くを占めているが、若い世代では「本人や配偶者の就労による収入」「貯蓄または退職金の取り崩し」など、「公的年金による収入」以外の比率が多くなっている。
老後の生活の中で生きがいを感じることは「教養・趣味を高めること」の割合が最も多く、44.4%、次いで「家族との団らん」が41.8%、「子どもや孫の成長」が41.7%となっている。
性別にみると、男性は「教養・趣味を高めること」の割合が44.5%となっており、女性は「子どもや孫の成長」の割合が45.3%となっている。また「働くこと」「スポーツをすること」の割合は、男性の方が多く、「子どもや孫の成長」「家族との団らん」「友人や地域の人との交流」の割合が女性の方が多くなっている。
介護地獄 脱出!
週刊 ダイヤモンド 2009年 5/9号「介護地獄 脱出!」
2009年5月9日号で「介護の特集」は3回目。
初回のタイトルは「介護地獄」。介護を必要とする人は今後、加速度的に増えるのに、施設の数は行政当局の"総量規制"により、それほど増えない。
将来、いわゆる"介護難民"の大量発生は必至で、このままでは家族には多大な負担が乗りかかってしまう......という啓発的な意味合いを前面に出した特集でした。
しかし今回は「脱出」の文字がある通り、現在、生じている介護の諸問題からいかに脱出するか、現在の介護の状況を理解して欲しい、今から将来の介護に備えて欲しい、自分の老後を真剣に考えて欲しい......などの思いを胸に、特集班は取材に当たりました。
構成は、「在宅編」と「施設編」に分けて編集してあります。
在宅編では、昨今増えつつある「男による介護」や「遠距離介護」の実態とその対策、老人ホームなどの高齢者施設には入らず、できる限り自宅で生活し続けたい人のための安価な自宅の改修法「200万円からできる"終のすみか"の作り方」を掲載しています。
また施設編では、"終のすみか"となり得る高齢者住宅の実態や選び方について、取り上げています。
週刊 ダイヤモンド 2009年 5/9号「介護地獄 脱出!」
苦情急増 保証金などの返金や解約のトラブル
全国の消費生活センターに寄せられた有料老人ホームをめぐる苦情が2007年度で327件と過去最多となったようです。
2008年度は集計中だが、400件を越えるといわれています。国民生活センターによると、入居時に払う保証金などの返金や解約のトラブルが苦情の8割を占める。
38万人超の高齢者が特養老人ホームの空きを待つ中、「ついのすみか」となる老人ホームは増え続けるが、入居者保護の態勢はなお追いついていないようです。
厚労省は2006年の老人福祉法改正で、老人ホームの指導指針に「90日以内に解約した場合は全額を利用者に返還」というクーリングオフ規定を盛り込んだが、クーリングオフに応じない場合のほか、契約書や重要事項説明書を見せない業者もいるそうです。
老人ホームの入所者のカードでお金引き出し
産経新聞によれば、埼玉県警岩槻署は2009年4月28日、窃盗の疑いで、さいたま市見沼区深作の契約社員で元介護付き有料老人ホーム「フローラ蓮田」(蓮田市)の副事務長(48)を逮捕しました。
岩槻署の調べでは、前田容疑者は平成17年8月と11月、フローラに入所していた女性(81)のキャッシュカードを持ち出し、現金計100万円を引き出した疑いが持たれている。
岩槻署によると、前田容疑者は老人ホームの金庫から、女性のカードを無断で持ち出したという。